98winesは「ワインの持つ力」を創造する場所として生まれました。
ワインを通して出会う人たちはもちろんのこと、直接ワインとは関係がないけれどわたしたちの考えに賛同していただける世界のあらゆるジャンルの新しい友人とジョイント、コラボレーション、結び合う事が大事だと考え、そこからワインの力を強烈に表現できると確信しています。
そんなワインを造るのに、わたしたちだけでは完結できません。
響きあい引かれあうあらゆる世界の人たちとの出会いによって、不完全な98が100にも200にもなれると信じています。
パズルのピースがピタリとあわさるような出会い。
私たちが福生里の眼下に広がる光景に一目惚れした時のように、色々な人にとってパズルの1ピースになるような場所、それが98winesです。
98winesワイナリーは、醸造を行う「鉄の棟」、貯蔵を行う「石の棟」、仲間が交流する「木の棟」から構成されます。
鉄の棟
鉄の棟は、ブドウや果汁にストレスをかけないようにグラヴィティー醸造を行います。
石の棟
石の棟は、貯蔵に適した蔵環境と地域の景観を保全する目的から、外観に福生里の石垣を再生しました。
木の棟
木の棟は、ワインの販売・試飲など、地域の内外から集まった人たちが交流するためのスペースです。
1Fは、ワインを楽しむ場。ワインは料理があることで楽しい、嬉しい、美味しいがより膨らみます。凝った料理ではなくてもいつもワインのそばに料理がある。そんな風景を大事にしたいからこそキッチンを中心につくりました。
2Fは、時間を忘れてゆっくりワインを楽しんで頂けます。時には思いがけない出会いがあったり、ワークショップで新しい自分を見つけたりできる場所です。
わたしたちは、福生里(ふくおり)でワイナリーを計画する前に、違う場所でワイナリーを始めることを決めていました。設計も既に始まっていた段階で、何かに引き寄せられるようにこの場所にたどりつきました。
福生里はどこかへ行くために通り過ぎる場所でもなく、目的がなければたどりつかない場所にあります。
そんな場所にたまたま通りがかった時、ふと富士山が目に入りました。
車を降りて、しばらくその富士山に見とれていた時にボロボロの木造の建物があることに気づきました。そこは、今は使われていない福生里の公民館でした。
かつては地域のみんなが集まっていた場所、そして今までに見たことのない富士山の美しさ。
こんな場所でワインが造れたら幸せだろうな。
その強い想いがひとつずつ形になり、98winesがこの場所から始まることになりました。